G様宅のお庭にあった思い出の杉の木を使って家具を作って欲しいとのご依頼をいただきました。
原木から製材したばかりの木材製品は、まだまだ水分をたくさん含んでおり、天然乾燥は乾燥にかかる時間が長く、平均して半年から一年くらいかかります。
この乾燥期間中にG様思い出の杉の木を家具として生まれ変わるための案をG様と共に考えさせて頂きました。
そこで家族が毎日出入りし、お客様が最初に目にする場所でもある「玄関」。
お家の顔ともいえるその玄関に思い出の木で作った下駄箱を設置することに決めました。自然の木目をそのままに活かした優しい色合いの素敵な下駄箱が仕上がりました。
G様宅にまた再び息を吹き返して生まれ変わって戻ってきましたG様宅の杉の木。
木の家具は、人と同じように歳をとります
年月とともに表情を変えながら、味わいを増していきます。
これからまたG様のご家族と共に日々の暮らしの記憶や思い出を刻み、時間を経て艶やかさや色の深みも増し、G様たちご家族の生活の一部となっていくことでしょう。
時間や世代を越えてずっと永く使いつづけていただけましたら、嬉しく思います。
G様、素敵なお仕事をさせて頂き、ありがとうございました。